このサイトのゲームは、画像も音も素材ファイルを1枚も使いません。その代わり、放っておくと画面が「単色の図形が並ぶだけ」になります。4本目でそれを指摘され、作り直しました。
今回は、そこで見つけた手を別の2本(3本目のパズルと4本目のシューティング)に当て直し、公開したページを自動で測って前後を比べます。
4つ
当てた手
陰影・形・背景・補間
8倍
背景の階調(パズル)
0.006 → 0.051
5倍
背景の階調(シューティング)
0.005 → 0.025
0件
中身への変更
ルールもテストもそのまま
手① スプライトに陰影と縁を焼く(作り方)
いちばん効いたのはこれです。テクスチャを作るときに、下を暗く・上を明るくして、輪郭だけ明るくします。
float tone = 0.62f + 0.38f * (py + 1f) * 0.5f; // 下が暗い
bool edge = a > 0.85f && (mask(px + s, py) < 0.55f || mask(px - s, py) < 0.55f ||
mask(px, py + s) < 0.55f || mask(px, py - s) < 0.55f);
if (edge) tone = 1.15f; // 縁だけ明るい
色を変えているのではありません。同じ色のまま、面の明るさだけを変えています。これだけで、平らな四角が箱に見えます。


手② 輪郭を「そのもの」の形にする
三角と丸をやめました。パズルでは箱に帯(十字のバンド)を入れ、目印は輪、運ぶ人は進む向きが分かる形に。シューティングでは自機に翼と尾、敵に肩を付けました。
前(形が意味を持たない)
- 箱=オレンジの四角/目印=小さい四角
- 自機=三角/敵=三角(色だけ違う)
- 何が何なのか、色でしか分からない
後(形が役割を示す)
- 箱=帯の入った木箱/目印=輪
- 自機=翼と尾/敵=肩のある機体
- 止まった画面でも役割が読める
手③ 背景を層にする
真っ黒の上に図形を置くと、浮いて見えます。3層にしました。
STEP 01
縦のグラデーション
上を少し明るく
STEP 02
ゆっくり流れる大きな影
雲・粒(奥行き)
STEP 03
細かい点
星・ほこり(速度差)
効果は数字で出ました。背景の階調(背景側の輝度のばらつき)を、公開したページで測っています。
| ゲーム | 前 | 後 |
|---|---|---|
| ハコオシ(パズル) | 0.006 | 0.051 |
| ムレウチ(シューティング) | 0.005 | 0.025 |
| 平均の明るさ(ムレウチ) | 0.070 | 0.081 |
| 色の数(ハコオシ) | 1 | 3 |
手④ 動きを補間して、瞬間に反応を出す
手番制のパズルは、中身(ルール)では一瞬で状態が変わります。絵だけを 0.10 秒かけて追いつかせると、同じルールのまま手応えが変わりました。
足した反応(どれも中身には触れない)
演出は中身に触らせない
どちらのゲームも、演出は「起きたこと」を読むだけにしてあります。当たり判定も点も、演出を止めても同じです。おかげで、見た目を作り直してもテスト(EditMode 36件・PlayMode 4件)は1件も直していません。
🔴 自分の検査が、良い画面を不合格にした
作り直したあと、自動の見た目検査にかけたら不合格が出ました。画面は明らかに良くなっているのにです。
✗ 色の数: 1 種類(2 以上)
原因は指標のほうでした。「色の数」を明るい画素のうちの割合で数えていたので、床や壁のような広い面がある画面では、その1色に飲まれてしまいます。
割合で数えると、広い面に飲まれる
- 症状
- 見た目が良くなった画面ほど、色の数が少なく出る
- 原因
- 「明るい画素のうち何%か」で数えていたので、面積の大きい1色が基準を占有する
- 対処
- 画面全体に対する面積(0.15%以上)で数える。ハコオシ 1 → 3、5本目のゲーム 2 → 8 になった
自動操作が、そのゲームの入力に合っていない
- 症状
- 音が0回・動きが0%と出るが、手で遊ぶと普通に動く
- 原因
- 検査が「触りっぱなしのドラッグ」しかしていなかった。スワイプで1手ずつ動かすゲームでは何も起きない
- 対処
- 「押す → 動かす → 離す」を繰り返す形にした。追従型にもスワイプ型にも効く(音 0 → 26回)
検査は便利ですが、検査自身が間違うことは起きます。数字が実感とずれたら、まず指標を疑ったほうが早いです。
まとめ
- 陰影と縁を焼くのがいちばん効く。色ではなく面の明るさを変える
- 輪郭を役割の形にすると、止まった画面でも読める
- 背景を層にすると、数字(背景の階調)にはっきり出る
- 絵だけ遅れて追いつかせると、手番制でも手応えが出る
- 検査が実感とずれたら、指標のほうを直す