Unityを入れ直すときにWindowsで詰まる5か所
設定アプリに Unity が出てこない、Hub の Visual Studio モジュールが必ず失敗する、初回起動が規約画面で止まる。Unity 6.6 をクリーンインストールしたときに実際に詰まった場所と、原因のたどり方を実測で残します。
公開 2026年9月16日
この記事の要点4 points
- Windows の「設定 → アプリ」に Unity が出ないのは、すでに消えていて残骸だけが残っているため。 入れ直す前に4か所を手で消す。
- Visual Studio をすでに入れていると、Hub の VS モジュールは必ず失敗する(インストーラーが何もせず終了コード1で終わるため)。
- 原因は Hub の画面からは分からない。 Hub のログ → VS インストーラーのログ、の2段階でたどる。
- CLI でプロジェクトを作っても、エディターの初回起動は利用規約の同意画面で止まる。 ここだけは人の操作が要る。
目次7章
検証した環境最終確認 2026年9月16日
- Windows 11
- Unity Hub 3.21.2
- Unity 6.6(6000.6.0f1)
- Visual Studio Community 2026(18.3 → 18.10)
書いてあるのは、この環境で実際に試した結果です。ツールの仕様や料金は変わるので、重要な判断の前には公式の情報も確認してください。
Unity を入れ直しました。バージョンは 6.6(6000.6.0f1)、環境は Windows 11 です。
作業自体は「Hub を入れて、エディターを入れる」だけのはずでした。実際には5か所で止まりました。どれも手順書には書かれていない類の詰まり方だったので、原因のたどり方ごと残します。
5か所
止まった場所
どれも手順書に無い
3/3
VS モジュールの失敗
何度やっても同じ
23.58GB
入れたあとの実サイズ
基本は 10.02GB
216秒
CLI でプロジェクト作成
ただし初回は規約画面で停止
1. 「設定 → アプリ」で Unity が見つからない
アンインストールしようとして、Windows の「設定 → アプリ → インストールされているアプリ」で unity と検索しました。1件も出てきません。 出てきたのは Git と Visual Studio Community 2026 でした。
Comunity。部分一致でヒットしていただけです。
調べると、Unity Hub もエディターも既に消えていて、残骸だけが残っていました。
| 場所 | 中身 |
|---|---|
C:\Program Files\Unity Hub | フォルダはあるが中身は0件 |
C:\Program Files\Unity\Hub\Editor\<バージョン> | metadata.hub.json と modules.json の2ファイルだけ |
| レジストリのアンインストール情報 | Unity の登録なし |
%APPDATA%\UnityHub | 設定・キャッシュ・ログイン情報が残存 |
%LOCALAPPDATA%\Unity | 残存 |
Hub でエディターを消しても、Hub 用のメタデータがフォルダに残ることがあります。 入れ直す前に、この4か所を見て手で消しておくと、後から「幽霊のバージョン」が出る心配がありません。
2. ダウンロードページの手順が Mac 用
Unity のダウンロードページは、こちらが Windows であることを検出して x64 / Arm64 の2択を出してくれます。ところが、その下の手順カードは .dmg を開いて Applications にドラッグ、という macOS の手順のままでした。
Intel や AMD の PC なら x64 です。Arm64 は Snapdragon などの ARM 版 Windows 向けなので、間違えないようにだけ気をつけてください。
3. ライセンスは取り直さなくていい(ことがある)
入れ直したので、ライセンスの認証からやり直すつもりでいました。Hub の「設定 → ライセンス」を開いたら、Personal がすでに入っていました。 認証日は前回 Unity を使っていた時期のままです。アカウントに紐づいて残っていたものが、ログインしただけで復活したようです。
先に確認しておくと、無駄な手順を1つ飛ばせます。
4. Hub の Visual Studio モジュールが必ず失敗する
ここが一番はまりました。
エディターのインストールで、Visual Studio Community 2026 のモジュールだけが失敗します。
インストールは失敗しました: 不具合が発生しました。もう一度やり直してください。
やり直しても同じです。3回試して3回とも同じ結果でした。Hub の表示からは原因が一切分かりません。
原因のたどり方(ログを2段階)
STEP 01
Hub の画面
「不具合が発生しました」
STEP 02
Hub のログ
%APPDATA%UnityHublogsinfo-log.json
STEP 03
VS インストーラーのログ
%TEMP%dd_installer_<日時>.log
STEP 04
原因が判明
「既にインストールされています」
Hub のログには、Hub が実行したコマンドが残っていました。
vs_Community.exe --productId "Microsoft.VisualStudio.Product.Community"
--add "Microsoft.VisualStudio.Workload.ManagedGame"
--add "Microsoft.VisualStudio.Workload.NativeDesktop"
--add "Microsoft.VisualStudio.Component.VC.Tools.x86.x64"
--add "Microsoft.VisualStudio.Component.Windows10SDK.16299"
--campaign "Unity3d_Unity" --passive --norestart --wait
結果は終了コード1で、標準出力も標準エラーも空。ここで行き止まりです。
次に Visual Studio のインストーラーのログ(%TEMP%\dd_installer_<日時>.log)を見ると、最後にこう書かれていました。
Warning: Visual Studio Community 2026 は既にインストールされています。 Closing the installer with exit code 1
Hub は VS を「新規インストール」として呼びます。すでに入っていると、VS のインストーラーは何もせず終了コード1で終わります。 Hub 側はそれを「不具合が発生しました」としか表示しないので、何度やり直しても直りません。
直し方
- 1
Hub のモジュールから Visual Studio を外す
入っている VS を「新規インストール」しようとして失敗するので、Hub には任せない - 2
Visual Studio 本体を更新する
半年ほど放置していたら「廃止され、サポートされなくなりました」と出た(下)。更新は 6.15GB - 3
Visual Studio Installer の「変更」でワークロードを足す
「Unity によるゲーム開発」を追加。既存の製品への変更なので、これなら通る
私の環境では、先に VS 本体の更新も必要でした。本体を起動したらこう出ています。
このバージョンの Visual Studio Community 2026 は廃止され、サポートされなくなりました。
半年ほど更新していないと、この状態になります。更新は 6.15GB あり、それなりに時間がかかりました。
5. モジュールの選び方と、実際に増えた容量
Hub のモジュール一覧は項目が多く、容量も大きいので迷います。私が選んだのはこれだけです。
| モジュール | ダウンロード | ディスク | 選んだか |
|---|---|---|---|
| Android Build Support(OpenJDK・SDK/NDK 込み) | 約2.4GB | 約8.5GB | ✅ |
| Web Build Support | 1.04GB | 5.61GB | ✅ |
| Windows Build Support (IL2CPP) | 258MB | 1.04GB | ✅ |
| 日本語の言語パック | 2.8MB | 2.8MB | ✅ |
| Microsoft Visual Studio Community 2026 | 1.58GB | 1.59GB | ❌(上の理由) |
| iOS Build Support | 596MB | 2.7GB | ❌(あとで検証用に) |
| Documentation | 448MB | 915MB | ❌(Web で見る) |
- Android Build Support(OpenJDK・SDK/NDK 込み)約8.5GB
- Web Build Support5.61GB
- iOS Build Support(今回は入れていない)2.7GB
- Visual Studio Community 2026(今回は入れていない)1.59GB
- Windows Build Support (IL2CPP)1.04GB
- Documentation(今回は入れていない)915MB
Web のビルド環境が、Android に次いで大きい。
インストール後の実サイズは 23.58GB でした。基本の 10.02GB に、選んだモジュールの分が積み上がった形です。
気づいた点を3つ。
- Windows 版の Hub にも iOS Build Support が出ます。 Xcode プロジェクトの書き出しまでは Windows でできる見込みです(ビルドと署名は Mac が要ります)
- Mac 向けは Mono だけで IL2CPP がありません。Windows から Mac 向けに出すなら Mono です
- Web Build Support が 5.61GB と、Android より大きい
6. CLI で作ったのに、初回起動で止まる
プロジェクトは Hub の画面ではなく、Unity CLI で作りました。
unity projects create breakout --path <フォルダ> --editor-version 6000.6.0f1 \
--template com.unity.template.universal-2d --no-cloud --open
216秒で完了しました。ところが、そのあと unity status を叩いても見つかりません。
$ unity status インスタンスが見つかりません
画面を見たら、エディターが 「Unity Editor Software Terms」の同意画面で止まっていました。CLI が -acceptSoftwareTermsForThisRunOnly を付けて起動していても、初回は出ます。
AI にすべて任せる手順でも、ここだけは人が押す必要があります。 同意したあとは、パッケージの取得とコンパイルが走って、普通にエディターが開きました。
入れ直す前のチェックリスト
入れ直す前に
C:\Program Files\Unity Hub・C:\Program Files\Unity・%APPDATA%\UnityHub・%LOCALAPPDATA%\Unity)このあと AI からエディターを操作できるようにする手順は、UnityをAIに触らせる5つの方法にまとめました。操作中に踏んだ問題はWindowsの落とし穴14個にあります。
FAQ
よくある質問
設定アプリで Unity が見つからないのはなぜですか?
すでにアンインストール済みで、フォルダや設定の残骸だけが残っている状態だからです。Program Files の Unity フォルダや %APPDATA%\UnityHub を見ると残骸が確認できます。なお「unity」で検索すると Visual Studio Community が部分一致でヒットします。
Hub の Visual Studio モジュールが必ず失敗します。
すでに Visual Studio が入っている場合に起きます。Hub は VS を新規インストールとして呼ぶため、VS のインストーラーが「既にインストールされています」と判断して終了コード1で終わります。Hub 側ではチェックを外し、Visual Studio Installer の「変更」からワークロードを追加してください。
入れ直すとライセンスも取り直しですか?
必ずしも必要ありません。過去に認証した Personal ライセンスがアカウントに残っていて、ログインしただけで復活していました。設定 → ライセンスを先に確認してください。
ディスクはどれくらい必要ですか?
Android・Web・Windows IL2CPP・日本語を選んだ構成で、インストール後の実サイズは 23.58GB でした。余裕を見て 30GB は空けておくと安心です。
SOURCES
出典
- 01Unity Hub リリースノートUnity
- 02Unity のライセンス(Personal の条件)Unity
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